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糖尿病質問室 2015/02/28 糖尿病はインスリンの作用不足が原因とされていますが、作用不足とはどんなことですか。日本語の意味がわかりません。(65歳の男性)

3大栄養素

食事中の栄養素には、炭水化物、脂質、たんぱく質があり三大栄養素と呼ばれていますが、エネルギー源として最もよく使われるのが炭水化物です。

炭水化物の流れ

炭水化物は、消化・吸収されブドウ糖となって肝臓へ送られます。そのうちの一部は脳や筋肉で利用され、残りのブドウ糖は肝臓内にグリコーゲンとして蓄えられます。さらに余った分は脂肪になります。

血糖の安定性

身体活動で血液中のブドウ糖を消費すると、肝臓内のグリコーゲンが分解されて再びブドウ糖となって血液中に放出されます。このようにして、活動のためのエネルギーが常に維持され、血糖値は一定の範囲内の変動におさまっているのです。

インスリンはどんな物質

血糖のコントロールに欠かせないインスリンはたんぱく質です。21のアミノ酸のA鎖と、30のアミノ酸のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったもの。インスリン生成の際、プロインスリンからインスリンが切り放された後に残った部分をC-ペプチドといいます。インスリン分泌能を判定するときに指標として用いています。

インスリン発見の歴史

1869年にランゲルハンスはのちにランゲルハンス島として知られる「小さな枠の集合体」を発見。

1889年、ミンコフスキが膵臓と糖尿病との関係を実証。

1901年、ユージン・オビーにより糖尿病はランゲルハンス島の部分的あるいは全体的な破壊によって引き起こされる。

1921年には、バンティングとベストが研究室でインスリンの抽出に成功。

1922年11月にリリー社は技術の革新に成功し、非常に純粋なインスリンの生産に成功。

インスリンはどこで作られるのですか

すい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞でつくられています。ちなみにβ細胞では血糖を上げるグリカゴンが作られます。

インスリンはどこで働くのですか

食事によって血糖値が上がると、すい臓のβ細胞がこの働きをすばやくキャッチして、すぐにインスリンを分泌します。血糖が肝臓を経て全身の臓器にとどくと、インスリンの働きによって臓器は血糖をとり込んでエネルギーとして利用したり、たくわえたり、さらにタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりするのです。こうして、食後に増加した血糖はインスリンによって速やかに処理され一定量に保たれます。

インスリンの作用

1. 全身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖をとり込ませます

2. 肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲンが合成されるのを促進します

3. 貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制します

4. 脂肪組織で脂質が合成されるのを促進したり、脂肪の分解を抑制します

インスリンの作用不足

インスリンの作用不足が糖尿病の原因とされています。

①1型糖尿病のようにすい臓が壊れてしまいインスリンが分泌されない場合絶対的インスリン不足です。

②インスリン抵抗性が強くなり血中にインスリンがあるのに高血糖がある場合。

どちらもインスリン作用不足になります。

インスリン抵抗性とは

血中にインスリンが十分にあるのに血糖が高いときインスリン抵抗性が高くなっているといいます。何かインスリンの働きを妨害する物質が生じているようで遊離脂肪酸や内臓脂肪細胞から分泌されるTNFαやPAI-1が増え、アディポネクチンやPPARγが少なくなる事態が原因になっているようです。

インスリン注射液

1922年リリーが発売して以来改良を重ねたインスリンは、現在はヒトインスリンと同じ構造のものとアミノ酸を若干変更したアナログ製剤があります。

インスリン注射をしてもすい臓は弱らない

高血糖が続くと糖毒性といってすい臓のβ細胞が破壊される事態になります。したがって、高血糖のときはできるだけ早期にインスリン注射をして血糖を下げることが良いとされています。インスリン注射ですい臓の細胞が働くなることは認められていません。

低血糖

インスリン注射の欠点は低血糖がおこることですが、インスリンの作用時間を考えて必要な間食をとっていればかなり防ぐことができます。

低血糖の対策

低血糖で意識不明になった場合はブドウ糖の注射をしなければなりません。往診を依頼するか救急車で病院に行くことが必要です。

回答者  糖尿病専門医
医学博士   湯 原 淳 良 医師

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