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糖尿病質問室 2014/10/30 認知症になりたくないと誰しも思っているでしょう。私もそれが心配です。今からの対策は無いのでしょうか?(60歳の主婦)

認知症はなぜ起きるかを考える

知能と関係する神経細胞の活動が障害されると、それまで出来ていた記憶や判断の力、かつて学習した事柄の理解などが次第に低下していきます。障害の程度がある限界を超えてると認知症となってしまいます。

細胞の老化による障害は認知症ではない

老化による障害は衰えがゆるやかで、記憶障害も軽いところで止まっています。日常の生活に大きな支障が出ることはありません。ところが、認知症による物忘れは進行性で、今言ったこと、今したことさえすぐに忘れてしまう健忘に至ります。その結果として日常生活のあちこちに支障が出てくるのです。

認知症の症状の現れ方は

認知症を起こしている原因疾患や脳のどのあたりの神経細胞がおもに障害されているかによっても違いが出てきます。

中核症状が進行する

認知症のうちで、障害の中心となっている記憶の障害や見当の障害など知的能力の障害で出ている症状を認知症の「中核症状」と言っています。

周辺症状とは

認知症患者さんは日常生活での失敗もありふれた経験となっているはずです。ですから認知症患者さんには不安、焦燥、易怒、興奮が出やすく、被害的で妄想的な解釈が生まれやすいのです。このように心理的な反応として出る異常な行動や精神症状を認知症の「周辺症状」といいます。

認知症の原因疾患

脳以外の身体疾患で起きる認知症も勘定に入れると100種を超える認知症の原因疾患があります。しかし、私たちが日常よくみかける認知症の多くは脳の病気であるアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症によるものです。認知症の約90%をこの二大疾患で占めます。

アルツハイマー型認知症

これは脳の中にβアミロイドたんぱ塊がたまり出すことが原因のひとつとされています。なぜ、βアミロイドたんぱくがたまり出すかはよくわかっていません。

脳血管性認知症

脳卒中後の認知症といってもよいでしょう。多発梗塞性認知症と呼ばれていた時期もありました。

認知症の診断

診断で重要なことはまず認知症の存在を確認することです。改訂長谷川式評価スケールやMMSEが認知症の選別によく使われています。

認知症を起こしている病気を検索

脳のCTやMRIが重要になってきます。

物忘れの鑑別

認知症の始まりは物忘れですからこの物忘れが良性のものか悪性のものかが予測の手掛かりとなります。悪性の物忘れはその時には理解しているようにみえてすぐ後で忘れます。そのことの自覚が薄く、家族などが気づきます。

将来、認知症に進行する人はこの今覚えたことをしばらくして思い出す遅延再生能力が早くから落ちるといわれています。

認知症になるその他病気

神経細胞の働きを落とす慢性の脳の疾患は大部分が認知症につながっていきます。

レピー小体病:脳血管性認知症についで多いとされています。発病初期から動作が緩慢になり、活発な幻視、幻覚が出てきます。尿失禁もみられ、認知症の経過がやや早い傾向があります。

前頭側頭型認知症:10年以上と経過が長く、意欲障害や性格変化が目立ちます。

歩行障害などの運動障害を伴う認知症疾患「進行性核上性麻痺」「遺伝性脊髄小脳変性症」「パーキンソン病」などの病気があります。

体の病気で認知症になるもの

慢性アルコール中毒
甲状腺機能低下症

その他「葉酸欠乏」「慢性肺機能低下」「貧血」「肝硬変による血液中アンモニアの上昇」「腎不全による尿素や老廃物の蓄積」など脳の働きを落とす全身疾患。

認知症と紛らわしい病気仮性認知症

1)うつ病
うつ病は本来、感情の障害で知能の障害はありません。気分が沈み何事にも興味を失い、食欲低下と不眠にさいなまれます。高齢者では何もしない、できない状態が認知症と紛らわしくなります。時には妄想を言うこともありますから認知症と見誤れるのです。

2)「せん妄」
これは重い病気や骨折などの外傷、強いストレスが引き金になって一時的に意識が曇り、記憶障害や見当識障害が起こった状態です。幻覚や妄想が出て行動がおかしくなります。

認知症の予防

3)脳血管性認知症は、高血圧、糖尿病、高脂血症の三つが大きなリスクファクターとなります。

4)アルツハイマー型認知症については、βアミロイドたんぱくが脳にたまるのを抗酸化物質が阻止すること、精神活動を活発にすると神経細胞死を遅らせることができることなどがわかっています。

治療の現状

1)アルツハイマー型認知症
原因の1つであるβアミロイドたんぱくの蓄積を止めて認知症を治してしまう薬はみつかっていません。アセチルコリンを分解している酵素の働きを阻害することで少なくなっているアセチルコリンの働きを少しでも強め、記憶をよくしようとする戦術が「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」(商品名アリセプト)です。

2)脳血管世知認知症の治療
目標は脳血管障害そのものあるいは後遺障害の治療に置かれます。

3)周辺症状の治療
認知症に伴う不穏、興奮、妄想的反応などいわゆる周辺症状には少量の向精神薬が有効なことがあります。

認知症になりそうなとき気をつけること

呆けてきたと深刻に感じる、あるいはアルツハイマー型認知症を宣告されたら早めに自分の意志を配偶者なり信頼できる身近な親族に伝えておくことは必要です。判断力や記憶力が今以上に衰えた時に備えておくのです。

回答者  糖尿病専門医
医学博士   湯 原 淳 良 医師

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