糖尿病情報

糖尿病質問室 2011/08/15 インスリンに頼らず、経口薬でコントロールしたい(45歳男性)

【 質問 】

私は糖尿病を発病して4年になります。
始め経口薬でコントロールが良かったのですが急に血糖が高くなり
インスリンを導入して今はインスリンに頼る毎日です。
また経口薬に戻れるのでしょうか。
45歳男性

【 回答 】

◆糖尿病の原因

糖尿病は遺伝するものと思われていますが中には遺伝と関係なく発症するものがあります。
ある時急に糖尿病を発症した人の中にはI型と呼ばれる糖尿病があります。

◆I型とは

原因別にIA自己免疫性とIB特発性に分類されています。
自己免疫性の中には何年もかかって徐々にインスリン依存状態に陥るために日常診療では?型として治療されているものがあります。
暖徐進行I型糖尿病(SPIDDM)と呼ばれます。結構多い糖尿病であることが最近わかってきました。
特発性の中には急激に発症してインスリン依存になるものがあります。
昔から小児糖尿病のI型といわれるものにはこのタイプのものがほとんどでした。

◆?型とは

糖尿病の95%がこれに属します。
また昭和初年代の日本高度成長と共に増えてきたものでその背景には生活習慣の欧米化、過食、脂肪摂取量増加、乗用車増加に代表される運動量の低下、肥満などが関係しているでしょう。
つまり遺伝的因子と環境因子を背景にしてインスリン抵抗性が増強して発症する糖尿病です。
長年の経過とともに膵臓のベター細胞が疲弊してインスリン欠乏状態になり最後にはインスリン依存状態に陥ることもあります。

◆識別法は

IA自己免疫性は膵臓のベター細胞に対する自己免疫異常により生じたT細胞がベター細胞を破壊するためにインスリン不足になります。
自己免疫の起こしゃすさは遺伝子が関係しています。そこへ発症の引き金を引くのはいろいろな種類のウイルス感染です。
I型の人に聞くと発症する前に発熱があったという記憶が語られます。
自己免疫性の診断には自己抗体が検査されます。
抗GAD抗体、抗IA2抗体、抗インスリン抗体(IAA)、膵島細胞抗体(ICA)などで健康保険でも認められています。
IB特発性では自己免疫抗体はほとんど認められません。特定される遺伝子も良くわかっていません。
発症前の感染症は何%に認められてます。このタイプは急に高血糖とケトアシドlシスになり発症するために鑑別に困ることはありません。

◆合併症は遣うか

糖尿病の合併症には糖尿病に特徴的な細小血管障害による網膜症・腎症・末梢神経障害と動脈硬化性の脳梗塞・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症があります。
そのほかに各種感染症・白内障・緑内障などいろいろあります。
高血糖が長く続くと発症します。したがってI型でも?型でも同じと考えていいでしょう。
しかし血糖の管理はインスリン分泌が少ないほど不安定になるので血糖の変動が多いI型に多く発症しやすいといえます。

◆治療法に違いはあるか

インスリン分泌能とインスリン抵抗性によりいろいろ違いが出てきます。
インスリンが枯渇していますとインスリン注射が絶対ですが、そうでない場合は最近多くの薬物治療が開発されましたのでいろいろな組み合わせでうまく血糖がコントロールできるようになりました。
昔から名医の匙加減といわれますが現在の糖尿病治療はそのようです。

◆合併症を防ぐ良いコントロールを得るためには

血糖の日内変動を知り尽くしてでないとうまく行きません。
そのためには食前だけでなく食後2時間の血糖測定が不可欠です。
当院では診察時の血糖測定には原則として弁当を持ってきていただき食前・食後1、2時間の血糖を測定する弁当負荷試験をすることにしているのはそのような理由です。
それにつけても1に食事、2に運動その基礎の上に薬物治療があることを忘れないようにしましょう。

回答者  糖尿病専門医
医学博士   湯 原 淳 良 医師

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