尿に血が混じる
少量の時は自覚症状は出ません。糖尿病の人は来院のたびに尿検査をしてますが、一般の患者さんは初診の時のほかでは尿検査はしていません。6月から始まる特定健診では必ず行います。この時試験紙で潜血検査を見ます。この試験紙は鋭敏でごく少量でも反応が出ます。必ず尿を遠心沈殿して沈査を顕微鏡で赤血球・白血球・扁平上皮細胞・細菌があるかどうかを調べます。
尿に血が混じる場合次のような原因が考えられます。
①運動をした後②膀胱炎、尿管、尿道に炎症がある③尿路結石がある④腎臓・尿管・膀胱に癌がある⑤婦人科からの出血⑥前立腺肥大で残尿がある⑦たまたま 少ないので絞り出したためなどが考えられます。
いろいろな病気が疑わしくない場合は
⒈ 早朝に動いていない時の尿を持参してもらいます。
⒉ 尿を再検査します、この時は前半分と後ろ半分を別々のコップにとってもらいます。
がんの検査
尿の中の癌細胞を調べることができます。膀胱鏡、 CTなどで調べます。
腎結石など
エコー検査、 CTが有効です。
前立腺肥大
残尿があると膀胱炎が起こり血が出ることがあります。
婦人科の場合
体癌を疑い子宮掻爬などで精密検査をします。
回答者 糖尿病専門医
医学博士 湯 原 淳 良 医師