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糖尿病質問室 2017/09/01 動脈硬化の源泉は悪玉コレステロールといわれています。中性脂肪はどんな役目があるのでしょうか?(70歳の男性)

動脈内皮にあるプラーク

動脈の内膜の表面はレンガを敷きつめたような平たい細胞で被われ、これが直接血液に接しています。この内皮細胞は血液成分のしみこみに対して障壁の役目を果たしています。動脈の中を流れる血液が、ちょうど傷口の出血が止まる時のように、動脈の壁に固まり、こびりつくようなことがあっては、円滑な血液の流れを保つことができなくなりますが、内皮細胞には動脈の内張りである自分自信への凝血や血球成分の接着を防ぐ能力もあります。

マクロファージ

一度内皮細胞が傷ついたり、内皮の働きが障害をうけると、そこを通してLDLコレステロールが必要以上に血管壁へしみこみ、内膜に限局して蓄積されます。一方、血液の中を流れている白血球の一つである単球が、これも内皮の性質が変わることで内皮の表面に接着し、内皮をこえて内膜に侵入します。単球は内膜中でマクロファージに分化、変身します。

動脈硬化の成り立ち

血液中のLDLコレステロールがこのように血管壁に入りマクロファージに捕らえられて血管壁に引きずり込まれて推積し腫れ上がったものといわれています。このプラークははじめは軟弱で崩れやすいのですが古くなるとカルシウムが沈着して硬くなります。崩れにくくはなりますが血管壁を狭くして流れを悪くして血栓が生じ詰まるもとになります。大動脈や頸動脈のように太い血管ではすぐに詰まることはありませんが脳や冠動脈のように細い血管では詰まります。

LDLコレステロールはどこから

コレステロールは、細胞やホルモンの材料となる物質の一つであり、九州されたところや作られた場所から、必要とする部位へ血流に乗って運ばれ、利用されています。コレステロールは脂肪ですから、そのままでは水中の油滴のように水に溶けない性質を持っているため、血液の中では、蛋白質と結合して「リポ蛋白」と呼ばれる水溶性の姿をとっています。

このリポ蛋白は、比重によりカイロミクロン、VLDL、LDL、HDLの四つに分けることができ、主としてLDLとHDLがコレステロールを運搬しています。コレステロールは動脈壁細胞の構成分としても大切ですが、これが過剰にとりこまれるとアテローム病変を進行させることになります。因みにLDLの血中レベルは動脈硬化病変の広がりと深く関係するとされ、これが上昇している「高LDL血症」は動脈硬化の危険因子として特に重視されています。

中性脂肪の役割は

中性脂肪が多いと、動脈硬化を進めてしまうことが問題です。過剰に中性脂肪が増えると、

①善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少し血管内で回収できなかったコレステロールが増加し、血管の内壁にたまる。

②悪性度が高まった超悪玉コレステロール(小型LDL コレステロール)が増える、小型LDLコレステロールは血管壁に入り込みやすく酸化されやすいため、動脈硬化が強く進行する。

③血液の粘度が高まり血管が詰まりやすく、血管壁に無理な力が加わって、血管が破れやすくなる。

④炎症が促進される、血液中の脂質バランスが崩れると、血管内壁の細胞が傷ついて炎症を起こし、マクロファージがコレステロールを取り込んで、プラークを形成するが中性脂肪はこの炎症反応を強める。

LDLコレステロールを下げるには

食事や運動による生活習慣の改善は一番大切ですが、体質的なこともありこれだけではLDLコレステロールを下げることは困難です。年令や動脈硬化の病気を持っているかどうかにもよりますが、当院では糖尿病のひとは100mg/dl以下を目標に治療しています。スタチンと呼ばれる薬を使用しています。作用の弱いものから順番に用いてクレストールが最強になります。副作用で使えない場合はゼチーア、ベザトールなどを使用します。HDLコレステロールについてはいまのところ増やす手立てはありません。

中性脂肪を下げるには

食事の影響が非常に大きい成分です。糖質がその現況ですが、でんぷん、アルコール、砂糖、果糖、ブドウ糖、果物、甘いもの、ジュース、甘い飲料水などを取るととたんに上昇します。油脂はそれほどではありません。中性脂肪の多い人は体質的な人もあります。薬は残念ながらコレステロールと両方下げる強力な薬はありません。リピディルは強力な薬です。ベザトールは弱いですが両方を下げる作用があります。

回答者  糖尿病専門医
医学博士   湯 原 淳 良 医師

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