糖尿病情報

糖尿病トピックス 2016/08/08 脂肪の種類と寿命

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

牛豚肉、ラード、バターなどに含まれる飽和脂肪酸は脂肪リスクを上昇させるが、これをオリーブ油、キャノーラ油、大豆油、ナッツ類などの植物油に置き換えると、健康によいことが、12万人以上を30年間追跡して調査したハーバード公衆衛生大学院栄養・疫学部のドン ワング氏らの研究で明らかになった。

12万人のデーターを解析

米国で実施されている「看護師健康研究」(1980〜2012年)に参加した8万3349人の女性、「医療者追跡研究」(1986〜2012年)に参加した4万2884人の男性のそれぞれのデータを解析した。12万人以上を対象に最長で32年追跡して調査した。調査では食事、生活習慣、健康状態について2〜4年おきに調べた。期間中に3万3304人が死亡した。研究チームはこのデータから摂取した脂肪
の種類と総死亡率、および心血管系疾患、がん、神経変性性疾患、呼吸器疾患による死亡率との関係を解析した。

米国の食事指針

「米国人のための食事ガイドライン2015〜2020年版」では、飽和脂肪酸(牛や豚、鶏の肉や、卵)の摂取量を総摂取エネルギーの10%以下にすることを推奨している。

野菜、精製されていない全粒粉、大豆、豆類、クルミ類などの植物性食品を多く摂ると、2型糖尿病の発症を減らす。

イワシ、サバ、サンマといった青魚には不飽和脂肪酸がたくさん含まれている。不飽和脂肪酸には、血液中のLDLコレステロールを上げず中性脂肪を下げる作用がある。

トランス脂肪酸

油脂を加工・精製する工程でできるトランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに含まれる。トランス脂肪酸を取り過ぎると、血液中の悪玉のLDLコレステロールが増えて、善玉のHDLコレステロールが減る。

EPAや内臓脂肪

不飽和脂肪酸のひとつであるEPAの血中濃度が高い人ほど、心筋梗塞や脳梗塞を発症しにくい(血中脂肪酸分画で EPA/AA を測定する)。

日本の久山町研究所では、内臓脂肪型肥満の人は脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険度が上昇するとこが確かめられた。脳梗塞の危険度は1.6倍、心筋梗塞の危険度は2.0倍に上昇する。

この研究の成果

今回の研究で得られた知見は、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を不飽和脂肪酸に置き換えると、明らかに体に良いということがわかった。

また摂取している脂肪の種類によって、死亡リスクは異なることが明らかになった。トランス脂肪酸の健康に対する影響が最も大きく、摂取量が2%高まるごとに死亡リスクは16%ずつ高まった。

飽和脂肪酸の死亡リスクにもたらす影響も大きく同じカロリーの炭水化物を摂取した場合、飽和脂肪酸の摂取量が5%高まるごとに死亡リスクは8%高まった。

多価不飽和脂肪酸の中では、植物性食品に多いオメガ6脂肪酸も魚や大豆、キャノーラ油や魚油などに多いオメガ3脂肪酸も死亡リスクを低下させることが分かった。

糖尿病専門医
医学博士    湯 原 淳 良 医師

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